昭和50年代の町並み保存の運動は、開発の名のもとで取り壊されていく景色を何とか守っていきたいという大きなムーブメントとなり、各地の貴重な原風景が守られました。 “保存こそが開発である”という信念のもと、経済成長とともに、各地隆盛を極めました。近年ではインバウンドの旅行者なども多く訪れている反面、過疎化、 人口減など新たな悩みに直面することとなりました。しかし根本的な考え方は不変です。実践からしか得られないレジェンドだからこそ語ることのできる本音をお伺いします。
2019/02/23sat 町並み保存のレジェンドたちが百年草に集結。
岡田文淑氏 愛媛県内子町にある重要伝統的建造物群保存地区の八日市・護国地区。約600メートルにわたり江戸後期から明治にかけての町家や豪商の屋敷が並ぶ。歴史的景観が失われつつあった1970年代、開発が主流だった当時の流れに逆行する「町並み保存」の先頭に立った。
愛媛新聞onlineより引用
小林俊彦氏
公益財団法人 妻籠を愛する会
木曽風景街道推進協議会 会長 長野県佐久市生まれ
妻籠宿とその周りの景観すべてを文化財として保護し、観光の村として妻籠を再生させるという思いから、今ここで実際に住んでいる人々の生活を含め、人の息遣いまでも感じられるような保存を進めた。
公益財団法人 妻籠を愛する会サイトより引用
小澤庄一氏 町並み保存運動の先頭に立ち、生活文化を伝承していくことの重要性を住民に浸透させた。また、「三州足助屋敷」、「福祉センター百年草」という二つの独立採算運営の施設を建設し、山村生活文化伝承と高齢者雇用を同時に実現させた。
国土交通省観光庁サイトより引用
進行
小島多恵子
サントリー文化財団上席研究員 1959年生まれ。大阪大学文学部美学科卒業後、サントリー文化財団職員に。現在、サントリー文化財団上席研究員。30年以上にわたり、サントリー地域文化賞、研究助成、シンポジウムなどの事務局を担当。仕事とプライベートの両面で、日本全国の祭りやコミュニティ活動を探訪。著書『文化が地域をつくる』(共著、学陽書房)、『「地元」の文化力』(共著、河出ブックス)など。
縄手雅守
元足助観光協会長 1950年福岡県生まれ。1974年立教大学社会学部観光学科卒業後、(社)日本観光協会に勤務。この間「月刊観光」「全国観光情報ファイル」の編集や「観光情報提供」「観光従事者研修事業」などに携わる。1985年足助町観光協会に入協。「カタクリやシャガの花」の群落形成、まちづくりグループ「AT21倶楽部」の設立、「中馬のおひなさん」の企画・立上げを行う。国土庁リゾートアドバイザー、国土庁地方振興アドバイザーなど。
百年草・水野シェフによるディナー

当日は、百年草レストラン楓の水野料理長によるフルコースディナーをご用意いたします。